ISOBUS知ってますか?
農機の中古アタッチメントはISOBUS(イソバス)で繋がっています。
トラクターとの電子信号の通信をするためのもので、ひとつのコネクタだけで接続が完了するものです。
ISO(アイエスオー)の規格品なので異なる種類のメーカーのアタッチメントでもISOBUSであれば使えます。
この記事の目次です!
ISOBUSの基本情報
◆規格:ISO11783をベースにAEFが規定したもの
◆見分け方:ISOBUS適合ステッカー(認証)
◆通信:CANインターフェース(CAN:Controller Area Network 農機内の複数のコンピュータを繋げる規格)
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◆イメージ
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写真引用:CAN-Newsletter
ISOBUSを考える必要がある時
ISOBUSは簡単に言うと「トラクターと農機具アタッチメントの電子通信制御コントローラをつなげる規格」です。
ISOBUSの規格は製造メーカの異なる作業気アタッチメント(インプリメントとも呼ぶ)を繋げることができるのです。農家でもトラクターのメーカをすべて揃えることも出来ませんし、アタッチメントは圃場(農場)の中で必要なものを数多くのメーカーから選ぶことになります。
メーカ毎の互換性が無いと、ユーザーはメーカを揃える負担、アタッチメントのメーカはココのトラクターメーカ別に変換アダプターを付けるなど無駄が発生します。そのため農機の財団が規格を作ってユーザーとメーカーの双方の負担を減らすために規格を作っています。
ISOBUSを使ったポテトハーベスター(収穫&選別機械)のビデオです。アタッチメント作業機をトラクタから自由自在に操れます。ISOBUSが無いとこれらの操作は個別に行ってました。
ISOBUSを間違えて買うと?
ISOBUSに似た「ISO BUS(スペース付き)」や「ISO11783規格のみ」のモノを買うと機能しないことがあります。確実に使うにはISOBUS認証がなされているものを購入してください。
ISOBUSで通信される情報は?
・トラクターの速度・エンジン回転・ステアリングなどの基本情報
・トラクターのPTO(Power Take Off)・ヒッチ等の情報
・作業機の動作状況等の基本情報
・作業機の生産物の収穫量・水分量等の詳細情報。
・IOTを使った情報
・自動操舵などの自動制御に関する情報
これらを全てのアタッチメントで使えるわけでは有りませんがISOBUSの通信は多くの情報をやり取りできます。
インターネットのHTML規格のようなものですね。ウィンドウズでもマックでもスマホでも情報は見れるけれど、使える機能や双方向性などの違いがある感じですね。
ISOBUSを使うと後ろに2台連結しても電子制御できます!このビデオすごいですね。
ISOBUSを簡単にまとめると
・ISOの国際規格をベースにした農機用の独自の規格
・規格に適合しているトラクターと作業機をつなぐとモニター表示など一体化させて高性能な作業ができる
・CANインターフェースを使用してコンピュータ間で通信している
ISOBUSを簡単に説明してみました。農機の制御の進化は素晴らしく、自動車以上に進化しています。自動操舵や無人化も既に完了済みです。農機の性能を最大限に使うための「ISOBUS」規格、是非活用してくださいね♪
写真引用元:AEF