スマート農業

農業用ドローンはどれがいい?使い道やかかる費用は?

2021-06-05

農業にドローンを活用することが当たり前になる世の中。そんな未来がすぐそばまで来ています。

今回はスマート農業の最先鋒を進む農業用のドローンについてご紹介します。

この記事の目次です!

効率化と安全性がアップ!農薬散布用ドローン!

農業用ドローンはどれがいい?使い道やかかる費用は?

写真引用:mazex公式サイト

農業用ドローンと言えば最も活用されているのは農薬散布用です。

例えば10Lの農薬散布が可能なドローンを使用した際の農薬散布効率化は10アールをおよそ1分で散布可能。これは人力での散布時間のおよそ1/5となり効率化の最たるものです。さらに準備や散布後の洗浄作業も大幅な時間短縮できることも特徴。

農薬散布用ドローンは数多くあり、価格も60万円台から200万円以上とまばら。ただ10ヘクタール以上ある場合は10L以上が適切です。

価格としては安いものですと東京ドローンプラスの「ヘリオスアグリ5」は本体が65万円で保険などすべて込みでも100万円前後。
液剤から粒剤タンクへ取替も可能なので用途によって使用が可能です。

高額なものですと株式会社クボタの「MG-1SAK」は本体価格が240万円以上。障害物検知&高度一定制御レーダーがついている為、木々にぶつかる事故を防ぎ高低差のある畑でも一定の高さから散布が可能になりました。

平均的な価格である本体価格100万円程度のMazexの「飛助MG」は 農林水産航空協会認定機。日本開発で最大の特徴は薬剤を抑え込む散布システムです。従来の約2倍のダウンウォッシュを利用してプロペラによる薬剤の巻き上がりを軽減。さらなる効率化を実現しています。

この様に農薬散布だけでも多種多様で用途にあったドローンが。各社、競争を繰り返し今後も安全で効率的な農業への推進の手助けをしています。

農薬散布だけじゃないドローンを使った農業革命!

農業用ドローンの開発はさらに進んでおり農薬散布以外でも多くの場面で活かされています。

「肥料散布」中山間地域のような不整型な農場などで今までは手作業で行っていた肥料の散布にドローンを活用。理論としては農薬散布と同じですが、固形物を撒く為、粒剤用のタンクに付け替えることで肥料散布が可能と考えられています。

「播種(種まき)」ドローンによる空中播種は今後広まっていくことでしょう。まだ一般化はされていないもののお米の播種の実験は始まっており様々な場所で実証中。米の取れ高の安定が確立すれば商品化されることと思われます。

「農作物の状態観測」カメラを搭載したドローンで農場を空撮し農作物の生育状況や、病害虫の発生箇所の可視化を行うことも可能。
一般的には「リモートセンシング技術」と呼ばれておりこれまで人力で行っていた状況監視の時間短縮と正確さに大きく貢献すると予測されています。

すでに製品化もされており、DJIのドローン「P4 Multispectral」は5台のマルチスペクトルカメラアレイを搭載し記録したデータから物の生育状況や食味判別などを確認することもできる優れもの。価格も本体価格85万円程度と比較的お求めやすくなっています。

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ドローンの平均価格やその他の費用は?!補助はあるの?!

ここまで紹介した通り、農業用ドローンの本体価格は平均で100万円程度です。その上で保険や予備バッテリーなど付属の費用も必要。
さらに現在ではドローンの操縦のためスクールに通う事も重要で費用はおよそ20万円程度です。

これだけでも多くの資金が必要ですが、農林水産省の補助金制度の活用が可能。

「強い農業・担い手づくり総合支援交付金」という補助金制度などが農業用ドローンの取入れに活用でき事業費の10分の3以内が補助される場合もあります。この様な国の補助金以外にも多くの地方自治体の補助もあり、農業にドローンを取り入れることは近い将来当たり前になっていると考えられます。

農業用ドローンはどれがいい?使い道やかかる費用は?

引用元:https://www.drone-school-go.com/column/2962/

おわりに

農業用ドローンによってこれまでの農作業に大きな革命が起きています。農業従事者の減少が叫ばれる中で作業効率化は必須。

農機のトラクターよりもドローンの操縦が重宝される時代がくるかもしれません。

 

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