今までは害虫や雑草を見分けるためには、知識と経験則が必要で、農業のベテランになるまで何度も農作物をだめにしてきました。しかし、AI技術の発達により写真を撮るだけで外注や雑草の区別がつく様になりました。
これで農業1年目からでも適切な処置が出来る様になりました。
今回はAIで雑草の判別ができるスマホアプリをご紹介します。
この記事の目次です!
稲作で最も重要で難しいのが農薬散布!
稲作を始めると思いのほか惑うのが害虫被害と雑草駆除。せっかく作った農作物を外注にやられるほどくやしいことはありません。そして夏場の雑草駆除もかなり手間を取るため大きな問題です。
その為、農薬散布で害虫と雑草を駆除するのが定説ですが、ここでも適切な農薬を与えるために害虫や雑草の種類を把握する必要があります。そしてここに至るまでには多くの経験則が必要なため挫折する人も。結果、多くの新規就農者が離農に追いやられていきました。現在の農業従事者の減少につながった原因の一つです。
もし農業初心者のあなたが害虫や雑草の種類が瞬時に判断できたらどんなにいいか考えたことありませんか?
写真から稲の異変を診断できる!レイミーのAI病害虫雑草診断!
引用元:https://nou-biz.com/smart_agri/aiapp-nichino/
そこで開発されたのが日本農薬株式会社の開発したマートフォンアプリ「レイミーのAI 病害虫雑草診断」です。
作物に発生した病気や害虫、ほ場に発生した雑草などをスマートフォンで撮影するだけでAIが診断します。その診断結果をもとに防除に有効な薬剤の一覧が表示。経験則や知識に頼らなくても適切な農薬散布が可能になったのです。
さらに現在地の天気予報の確認が出来る上に気象状況から「いもち病」の発生を予測。稲の病気で最も怖い「いもち病」を未然に防ぐことで確実で正確な収穫が出来ます。
就農1年目からでもベテラン並みの経験則がこのアプリで可能に。スマート農業の最たる進化の1例です。
新規就農者だけじゃな大型農園にも重宝されるアプリ!
「自分はもう経験値もあるし、害虫や雑草の区別は出来るからそんなアプリに頼らない!」そんな人もいるでしょう。
しかし「レイミーのAI病害虫雑草診断」はベテラン農家にこそ使ってほしいアプリ。
大規模な水田を抱えている農業者にとっては害虫や雑草などをチェックするだけで何時かもかかります。このアプリを使えば写真を撮っておくだけで十分。あとはアプリが判断してくれるので見回りに取られていた時間が大幅に短縮されます。
さらにアプリ内には自分で撮影物を診断できる「カルテ式診断機能」も搭載。搭載された図鑑の中から自分の目で判断も出来るので「自信がない」ときにも有効ですし「勘違い」を防いでくれます。
特に一定の経験がある方が、思い込みによって類似した別の害虫による被害という事に気づきにくく被害が甚大化することもあるので、もう1度、学び直すという意味でもこのアプリは有効と考えられます。
このアプリ『レイミーのAI病害虫雑草診断』は無料で使用が可能。
そして薬剤は、日本農薬株式会社、日産化学株式会社、三井化学アグロ株式会社、日本曹達株式会社の四社製品から適切なものをチョイスしてくれます。
今後は位置情報から最寄りの販売店を紹介する機能も追加される予定とのことで、手軽な上に高機能なアプリとして進化し続ける模様です。
引用元:https://www.nichino.co.jp/products/aiapp/index.html
おわりに
農業は、長らく「経験値」がものをいう世界だと考えられてきました。その為、新規就農者の参入が難しい世界で農家の担い手が減少し現在の惨状に至っています。
この『レイミーのAI病害虫雑草診断』はただ便利というだけではなく、新規就農者の大きなアドバイザー。そして農業経験者にとっても良き相談相手として気付きを与えてくれます。
適切な指示やアドバイスをくれるレイミーのAI病害虫雑草診断。このアプリだけでも農業への一歩が踏み出しやすくなったと考えられます。